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Sto a casa

 もうあらかた大掃除も終わったので、夜長にちびちび酒など飲みつつ残った大掃除を丁寧にしています、皆様どのようにお過ごしですか?年末。

 今日は今年最後のピアノのレッスンに行ってきたが、バッハのパルティータ2番の最後2曲を弾くアルゲリッチがあまりにかっこいいので、真似しようなどと、それはお笑いでしかないが、とにかく寸止めで直され、そう、バッハはこのくらい細かく教えていただけないと何にもならない。先生は今チェンバロの先生についてバロックを教わっているそうで、細かい。当たり前だが、バッハはどれだけ楽曲が解析できるかにかかっているので、そしてそれは大変楽しい作業であるね。その見えない伏線のようなものが見える喜びというか、急にメロディーが見えるとか、急に整然と骨格が見えてくるとか、そういう喜びで、それはきっと私がついぞ全くできなかった「数学」のようなものなのかもしれない。

 今年のくそコロナでよかったことの一つは、暇になったのでピアノの練習を強化したこと、であったか。それはいつかやりたかった事、であったよね。もう60なんだから、いつかもへったくれもなく、今でしょ、今。

 ピアノは初期初動が大事な楽器で、なんとかノーヴァとかでやるなら、もう「ピアノ」はダメだけど、ジャズとかやったらどうだろう?コード奏をなぜか皆嫌うが、これほど楽しいことはないと思うんだが。なんとかノーヴァでやるならその道しかないように私には思える。コードついた譜はその場でなんでも適当に弾けるし、練習いらないから。指の鍛錬も不要、というかその電気楽器ではできない。

 しかし「本物のピアノ」の王道はペダンティックないろいろを指で表現した上に全体がうまくいくというような奇跡が訪れる瞬間なので、それにはどれだけの努力と時間とレッスン代がいるだろう。それから「まともなお母さん」というのが不可欠で、先生のところに少なくとも小学校6年くらいまでは共にノート持っていかないとダメだわ。それを家帰ってからリピしてもらえる環境というか、なんというか。私は3年くらいから良い先生についていたんだが、母はたった一度も来なかったし、私はアフターレッスンで終わった子たちでやる「人生ゲーム」に熱狂していたし。

 もうどこで披露するわけでもないバッハを自分のためにさらう。でもそれは本当に幸せな時間。趣味といえば趣味だが、私は「ピアノ」を少なくとも5人くらいに教えているわけだから趣味とはいえないが。

 猫2匹。1匹目が寂しそうに思い2匹目を同じ保護主さんから頂いて1ヶ月。そんな易しいものではないね。人間だって、寂しいからほれ友達だよ、と充てがわれても絵に描いたように仲良くなんかできないではないですか。でも少しずつ距離を縮めてる2匹は、ここで暮らすならもうそうするしかないと覚悟を決めたようである。

 人間の方がよほど覚悟が決まらない。いろいろな選択肢があるような「錯覚」があるからだろうが。3ヶ月も久しぶりに暮らしたししろーが帰った。逆わらしべ長者という感じだが(どんどん初めの掴んだものを離していく様)そんな俺、が良いと思っている節があり、「そんな俺」が好きだという自己愛はどんな苦境にもスポットライを当ててくれるでしょう。自分一神教のようなものだわ。どこでもキリスト、その苦悩がどこか快感に変わる瞬間に、そしてそれに共感する弱き人々が発生する瞬間に「宗教」が発生するが、

けっ、ソーシャルディスタンス、カップ酒のまわし飲みはやめましょう。

 コロナ等災害でより深まる「絆」であるが、それを「家族」のようなものに矮小化しない。家族のような「充てがわれた」関係を覚悟を決めて追行することと、卒業すること。

 そこで育ててもらった事、育てたこと、そんな全てはこれからは開かれたどこかで役に立つはずだから。

 

 

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