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正しい発声って何だろう

 正しい発声があると世の中では思われており、その「正しい」というところに違和感があるが、マイクなどの電気機器に頼らなくてよく、長くうたってても喉が枯れず、合唱のように大人数でなくてもオケの向こう側に声が届き、うたっている者にも聞いている者にも快感があるようなうたい方?であろうか。

 ま、とてもじゃないけど「それ出来てます」などと言えないからいまだにイタリア行ったりして勉強してるわけだが、

しかし「街の声楽教室の現場」はそんなどころではないいろいろなことで、息が吸えない、しゃべり声も響かない、口が開かない、目あけてうたえない、音程がわからない、エトセトラなんである。

音楽より社会学の方がはるかに役に立っており、「そうなっている理由」は本人の中にしかなく、それはもうかなり言えるようになったと思うんだが、言っていいのか、もしくは言ったところでということがあり、さらにわかりたいがわかりたくない、ということがある。身体という不思議があり、それは自分のようでいて何一つ思い通りになどいかず、環境や遺伝子で規定されてしまって、声一つ自在に操れない。

変な言い方だけど、それを「本人に許可を取りながら」確認していく作業を丁寧にやるのが良いと思う。例えば体が硬い、とほぼ全員が思っているが、その考えに至った理由は体を硬くする要因の一つだ、というくらい難しい。大きな声を出せないのは大きな声を出さないようなしつけのためだったりで、ご本人の今の生活に響く声は要らなかったり、例えば、主婦でご主人が(「ご主人」って・・主婦って家来なの?)静かな人が好きだったりすればそれは生活のよすがで、そう簡単に声なんか出せないんである。

音大だの二期会だのの先生のもとには「もともとうた自慢」が来るのであり、しかしそれらをうまくするというのもまた至難だと思う。偉い先生は「教えない」。バカとか下手とかうまいとかうまくないとかどれか言ってれば生徒が奮起するし。うまいと思ってるから改善できないというのがあり、うた以外あまり取柄がないから言われたくない、というのもあるだろう。それにもともと音楽を志すひとは小さい時からピアノの先生から過度な虐待をされて育っているので、怒られ好きである。ダメと言われないと落ち着かない。どこ出たってピアノで食べていくのはピアノを食べるより難しいと言われるくらいで、ピアノもうたもほんの一握りの天才しか演奏家にはなれないしね。

でもそんなことじゃなくて、声くらい出したっていいじゃん!誰にでも声を出す自由がある、という主権在民みたいな考え方にならないと。声が出ない高い音が出ないとお悩みな方は多く来るが(あと自分の声が正しくないと思っている人も多い)まずは悲鳴くらい上げてから来てくれると早い。

 

 

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