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そんなオレ

 只今、順天堂病院のヒルトップで夕飯、うちから自転車で3分、そう、ここは2年前に入院したんだったよ、まだ子等も高校大学でべらぼうに学費もかかるというのにししろーはひとの入院中にキャバクラで遊んじゃうほどバカで(そこはいまでもバカのまま・・「霧と話した」中田喜直)霧と話しちゃいそうな私だが、もうそこがおばさんで、「わたしはやっぱり泣いたり」しないのである。

 話だけ聞くとひどいが(どこをどう聞いてもひどいが)反省なんか無い、「反省しない」のは「反省している」の反対語ではない 

 「反省しているオレ」が「カッコいいぜ」と思っている状態が、「反省」の対極だ。だからもうこの人につける薬はないが、病院だから思うし昨日本人に話したら少し神妙にしてたが(神妙にしてるオレ、だが)病気は「病気しているオレがいい」とは絶対思えない状態だと思う。そのとき猛省でも何でもしてほしいが、たいがいこういう場合は私の方が先にくたばるんである。

 「そんなオレ」が大好きな自己愛が大きい人間(女に多いと思うが、たいていは変に美人)はどんなオレでも好きなので、「道徳」など効かないが、たとえばその代表みたいなのが太宰治、自殺なんか絶対しないタイプ。玉川上水に引き込まれたのである、女に。そんなオレー!!と叫んだかも知れない最後に。深刻ではない滑稽である。MC(マイ・コメディアン「人間失格」より)

 そこに罰は永遠下りないが、罪は罰のアントニムかシノニムかというような議論を「わざわざ」してる(「人間失格」より)いいわ、この人。

 三島はまじめである。最後までまじめであった。こういうのは性格だろうが、三島の自己愛はさほど強くないんである。案外三島と太宰の文章は似ていることがあるけど、有名な話ですが、三島が太宰を訪ねていった酒場で、そこは太宰の取り巻きがいっぱいだったらしいが、

僕は太宰さんが嫌いなんです  と言った三島に太宰が
でも僕に会いに来たんですよね。やっぱり僕のこと好きなんですよ と言ったというんですね

けっ、三島の負け

自己愛の深さが違う。作家みたいな自己顕示欲のかたまり職業でもこんな差がで出るんです。まして一般人の私なんか(勤勉実直自主である)ひとたまりもないですね

 あんたみたいな人は歌手にでもなったらいい、と言う話をしたらししろーは、一昨日の名古屋出張で「うたえるライブハウス」みたいなところで30人くらいの客に絶賛されて10曲くらいうたったことばらしてんの

阿呆

 ここでけなされても「けなされたオレ」は嬉しいばっかりだから、きっと会社のパソコンで打ち出して楽しそうに読んでるだろうよ。読んだよ読んだよブログー!!って言って満面の笑顔で帰ってくる。

 でも最近はこんなあほうと暮らせるほどの私、というのに酔いしれてみよう、と思っているが、つまんない職業病で「治る」とか思っちゃうんだよね。世直し先生みたいな「まっとうなこと」言ってる自分がほんと、かわいそうなオレ。 

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