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コールドルチェ文京

文京区でやっている合唱コールドルチェの定期演奏会、というか不定期演奏会が終わった。9月14日夜シビック

 

終わったものを宣伝してもしょうがないが、すごく良かったので、ブラボーなんかお世辞じゃなく、さくらじゃなく出ちゃう

はじめは近所の主婦集めて始めた合唱が、ここまで異化してしまったのはメンバーがセンスが良いから「先に進む」ことが出来る、あるいはそれを面白いと思える好奇心・・いやこの先どこまで行くのか楽しみだけど、そして忙しくなるばかりでどうしよう、でもあるが、夜のドルチェ を開いてみたくなっている。既にOLのメンバーが2人おり、半休をもらってきたりしているんだけど、夜の女声合唱というのは少ないし、だいたい合唱っていうと学生かおばさん、おばあさんばかりで、本来働いているものが一日の疲れをハーモニーで癒そうっていうのが基本じゃない?男女平等時代、経済的には自立しているが、どう他人とあるいは自分とかかわりを持って行ったらいいか今ひとつわからない私やあなたが、それでもあきらめずに「先」を見つける場になってほしいと思う、声でだ。

「ドルチェ」は実験劇場なんである。賛同者がもっといるような気がしてならない。

 

集団は①抵抗②同化③分離④統合 を経て先に進む と社会学の教科書には出ているが、合唱でも当てはまるのではないでしょうか?

①抵抗 あるいは ②同化の段階な合唱団

これは田舎や、あるいは田舎的地域、あるいは田舎的志向の強い人々、がまず落ち着く先で、他者との違いを認めない、自分と他者との違いを抹殺することにより集団で事なきを得るやり方で、みんなそうよね、とか普通そうよね、とか普通が一番、とか そんな言辞を弄する人たちはここにいる事が多いですね。一見穏やかでよいが、排除の力が大きく(自分も抑圧しているので鬱屈してるからだろうと思う)いじめの温床。実は誰もが誰も認めてない段階であり、これをムリムリ同化させるには「強い指導者」がいるでしょう。あるいはみんなで統一なロングスカートにブラウスが必要かもしれません。昔音大出た、とかいって絶対音感があるという触れ込みのおばさんが中心に立っている事が多い。それで少しでも音程悪いといじめられる。音の要素はいっぱいあるが、音程も大きな要素ではあるが・・。こういうところに一回はいると「足抜け」しにくい。半ば宗教がかっており、他宗教を認めない、それは元々まだ他人を「認証出来ない」段階であるから、他の集団どころか同集団内でも常にグループを作り誰か「いじめ」の対象を見つけたがっている。こういうところで悩んで声が出なくなったり、精神的に参ってしまっている人がたまに個人レッスンで来るが、そんなところやめたら?の言葉にまず耳を貸しません。なんとか個人レッスンを受けて、そこで「承認」してもらおうとしている事が多いけど、他人を認める気は多分指導者からしてないと思うので、おとなしくしてるしかないと思います。合唱なのに「声を出さないようにしている合唱団」は日本に多いけど、そんな事情だと思う。ムズカシイ曲やっている事が多いのも、「認めない他者」の中には当然観客も含まれているからで、観客に楽しい思いの一つもさせてはならじ、のような選曲。全てが誰にとっても受難曲。

③分離段階な合唱団

これは合唱のような種目にとってとてもムズカシイ段階だと思うが、ここを経ないと④に行かれないと思う。

自分で譜読みもしてくるし、個人学習がとても出来るので、練習には不熱心。集合時間に来れなかったり月1回しか練習に来なかったりであるが

本番はそこそこ出来る。①や②の段階の合唱が中心になる声の人がいなくなるとそのパート全滅、というようなことはない。音楽は孤独な戦いではあるので、ある意味正しい。孤独なことに慣れているので(個が育っているというか)他人の「個」も認められるので排他的ではない。でもそうなると、集団でうたう意味が薄れてしまうというところで、自己矛盾に陥りがちではあるのだが、そこで

④統合段階な合唱団

当然だけど、他人の存在を認めつつ自分も生かしつつそのバランスの中で何かをしていく、というのは自立しきった人間があえて「他者」との関係性の中で自分を「変質」させていこうという試みであり、そこには「お客さんに喜んでもらう」という当たり前の事が当たり前に存在してるので、ブラボーも出るのである。お・も・て・な・しですよ。

そう、「試み」なんである、そこの先には何があるか知れないが、それが面白いじゃん見て見たいじゃん、と思えるハイパーコミュニュカティヴな人しかそれは出来ないので、そんなことやりたい人はきっと「ある階層」になってしまうんだろうがさ、そっちから「入りたくない」というのが私の考え方の「特徴」なのかもしれない。

そうでないならなにが「革命」だ(革命で思い出したが「閉じないで変容していく」というのは例の「孤独を恐れず連帯する」という誰が言ったけや?の学生運動の言葉のようだが、もうそれとは徹底的に様相が違っている。いや、そんな時代もあったねと、秋風に吹かれながらノスタルジックになるがさ、物質やらの「豊かさ」を経ないとそこまでいけなかったりするんなら、成長期お父さんらの頑張りが神々しく見えるではないか、あるいはいまさら橋作ったりオリンピック持ってきたりの安倍さんのいつまで365歩のマーチ?いつまで人生はワンツーパンチ?)

これからのどんな集団もそんな風に成熟していくとするなら、この国もはじめて「先進国」への仲間入りですね。

コールドルチェ(いまさら名前が笑えるが)にぜひ、④をみんなで実験してる合唱団です、譜が読めなくても大丈夫です。毎週火曜午前10時から12時 場所は文京男女平等センターなど 見学歓迎、メールください

 

 

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