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蛍の光

土曜のグーはまたも暗譜ならずの「シモン・ボッカネグラ」と「ジルダの最期」で杉崎さんに申し訳なかったのであるが、私の中では「おお、発声変わったなあ」な良い感触で、それは練習をここ2週間あまりしていないので喉が元気、というのもあったろうが、この2ヶ月間の受験禍で「息の抜きどころ」がかなりわかったというのが、いやあ、どんな経験も「うたの深化」に繋がる、やっててよかったうた

たった一人だが、観客に、「すごく発声変わりましたね、こりゃ先生東大効果ですか」などと褒められ、東大効果というより東大受験効果である。私が受験したわけではないが。

ひひひ、次回のレッスン(自分の)がタノシミである、初めて前澤先生に褒められちゃうかも(と毎回思って行くのだがそうはなっていない)

今年は教室から3人の二期会受験生を出しましたが全員合格、二期会会員取得したらマミーに来てね。マミーじゃなくてもいいから、いま仕事多くて嬉しい悲鳴なので

人生(いきなりそれか)いいことも悪いこともいろいろあるしあったんだと思うが、うたが良いのが一番嬉しい、雨の日も風の日も続けてきたことだけが人を救います

わたしにとって うたをうたって「生活」もするのは「戦い」であった。家族を巻き込まない、とは家族の世話を怠らないことではなく、家族を「理由」に「そこ」から逃げないことであった 

「そこ」から逃げない。子どもとかだんなとか婆さんとか健康とか歳とか家事とか仕事とかを「理由」にしない、「だから出来なかった」を言わないと思ってやってきました、なんか卒業文集の作文みたいになってるのは 卒業式シーズンだからだろうか

 

子どもの卒業式が2回もあった先週だったが、どちらも「蛍の光」をうたう、ということになっており、息子の方は普通の高校なので案の定ぼそぼそとうまくない歌唱であり、わたしはここで思い切りベルカントでうたってやる、と思ってたがボロ泣きしてならず、娘の大学のほうは音大であるのでさすがにうまかったのだが、4声に分かれて内声が動いたり伴奏が荘厳なパイプオルガンだったりすると不思議と感動しない

 

終わったなあ、子ども達、やれやれ、もう後は結婚しようが離婚しようが留年しようが留学しようがママは知らない

息子は卒業の後クラスのお別れ会をやり、その後普通に「じゃあな」といってみんなと別れた瞬間、もう二度と戻らない日々を思い胸が詰まったというが、そう、一切は過ぎていきますね、疾風怒濤の2ヶ月を私も「思い出す」が、もう毎日レッスン終えてから自転車で疾走して食材を買ってた成城石井も「意味」が違っている。私は涙が止まらない、惜別にではなく詩に対して 去った「詩」に対して そうなると思うが、毎日は「詩」だよな。気がつかないだけで、詩というものは(言葉というものはだろうが)全部「過去」なんですね

うたは「今」だから 

小林秀雄のような言いっぷりは勘弁だがさ(この人の出典でセンター国語は平均点100点を切った、前代未聞、この人のおかげで息子の友人の多くはは志望校を大幅に変更したりしていた、ふん、じじいの作文に騙されるな 親切心がないだけです)

卒業おめでとう!

 

 

 

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