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あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 正月というのは「家族」なのであり、3日間子等とあちこち行っていたが、この末期資本主義社会ニッポンに於いて正月というのはさらに「消費」なのであり、家族が普段ある程度「抑制」している「消費」を解放する3日間、ということになっているのは良いとは思わない。が、銀行はじめどこでも金が下ろせる上に元日からやっているデパートすらあり、福袋を売っているが。昨年この時期に、コートを一つ買っているが、「この時期用」のものだったらしく、明らかに質が悪く、去年11月、もう一枚買い直した。10年前に買ったコートは「ブランド売るならブランディア」に売ってみたら、「100円」だった。さっき記帳したら確かに100円振り込まれておった。私は1つ買うなら1つ捨てる。あるいは2つ捨てる。よほどの事がないと何も買わない。家が物に満たされている状態が嫌いだからである。何でも小さい頃から買ってもらえた子どもの末路はこういうことさ。

その先。

正月の意味など問うてもしょうがないが。だいたい「お節料理」など調べれば戦前には無い習慣(「変わる家族、変わる食卓」岩村暢子、これは名著)

 家をきれいにし、お供えをして神様を待つ、と言う日なのでは、正月。せめて家族揃って家でじっと質素なその「お節料理」などをつつき、おい、一郎、学業はきちんとやっているんだろうな?お父さん大丈夫です、お父さんと同じ大学の門をくぐれるように頑張ります、などというその場しのぎの嘘なんかも和平のためにつくが、お母さんは和装でそそそそとお屠蘇を。お父さんを「偉くしない」女はだめです。家族幻想という「芝居」は命がけである。舞台裏を見せると言うのはなんと野暮な無粋な。

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厳しいこと言っていて我は子等には甘いのである
かあちゃんなんでもこうてやるからほしいもんいいなはれ、かあちゃんはとうちゃんと兼用。忙しいのである。

 娘息子のコートを買い(何枚も持ってるがな)うまい飯をおごってしまったり、まあ可愛い消費、自分自身には欲しい物もなく、飲み食いも三が日で結構胃にきており、今日から少し節制である。

 久しぶりに一人で来た本郷三丁目は、街全体寝ぼけた感じだが、普段の顔を取り戻しつつある、そうか、今年は4日が月曜なのでみんなもたれた胃にむち打って働いてるな、おしりかじり虫にかじられた尻の修復にまた会社に行くお父さんたち、お疲れさまだが、おしりもかじられないと何のために働いてるか解らないし、自分のために働いて子孫も残さないで死ぬのも辛いことだ。

 この三が日見てきたように正月に出回っている家族のなんと座りのわるいというか取って付けた感、だが、家族というのはいつも不自然な上に貧乏ったらしくハタからみたらみっともないわけだが、やっている本人たちが楽しいんだから(いや、楽しそうにも見えないが)大きなお世話だし、だから家族も子どもも作らないで、「うっかり家族作っちゃった恥ずかしい人たち」を高見から笑っているなんて言う悪趣味には山口昌弘が言うように「課税」すべきである。

 その「当事者」たちの恥ずかしい年賀はがき(家族の写真入り、新春初笑いである)もめっきり減った今年・・かつての子育て同僚ママ達がフウフで写っている痛ましいものが多かった・・すでに初老である(もう子どもは言うことを聞かないのか、独立したのか写っていない。たまに「愛犬ぺこ6才」、などと写ってるのも哀しい)年賀状って最近は「自分自慢の会」になっているが。宝塚の生徒から「絢爛豪華」な写真年賀はがきが来るが、これは宣伝だし綺麗だし納得だが、初老フウフのピンぼけスナップというのはどこがわざわざ刷って撒きたいポイントなのか解らなくて楽しい。来年はうちもやってみてみなさんの失笑を買ってみたいものである。

元フウフの初老写真。「あけましておめでとうございます、二口なら喰えるという経済理論の元、まだ一緒に暮らしております(初笑)」

ししろーは亀にそそのかされて竜宮城に行っておりましたが、陸にあがり三人官女の一人に持たされたヒミツの「箱」を開けてしまったらすっかり初老のじじいになってしまいました。

その「箱」の正体は「消費」だったのです。「消費に実体」が無いことがとうとう自分にばれてしまえば、そこには力なく体力もなく(すぐエスカレーターを探すような)「16万も持っていない後楽園(椎名林檎)」のうたにもならない自分がいただけでした。与ひょうの「その後」というか・・もうそれをメタしたところで自分も騙せやしない・・我々はここから何か「教訓」を得なくては、そう、はて、さて、いや、何を?

 「家族が大事」とか「貯金は1000万以上あっても下流老人になる」とか「健康寿命を増やす運動」とかそんなことではない。

 その「箱」を開けてただの「あなた」になってしまった後の「あなた」に向き合う教室にしたいと私は思って当教室を運営しております。新たな「消費」の提案ではない。私はそのことをずっと考えています。

「福袋」の中身についてを。

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昨年12月27日、〆の会は出演者32名くらいおりましたか、大盛況のうちに終わり、その後の食事会の2次会でのカラオケはちょとここからでも来た方がよございますよ、聞き得でした。良い教室作ったよなあ。今年は発表会、公開レッスンのほか、何か一つオペラ劇のようなものを作りたいと思います。下半期に計画。企画どしどし受付中。

 明日からレッスン、みなさんに出会えたことの感謝とこれから出会うみなさんへの期待と。レッスンでお会いしましょう。2016.1.4 本郷3丁目上島珈琲店にて。

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