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連続記録3日目

 ピアニストのルービンシュタインが(いきなり音楽ネタかよ、でも私はピアノのことは結構知ってるかもしれない)80になったときのインタビューでまだ現役でいられる理由について尋ねられると、今は限られた作品しか弾かない(選択)、昔より時間をかけてさらっている(適正化)、速く弾くべきところはその前をややゆっくり弾くようにして遅いという印象を与えないようにしている(補償、ごまかしって言っても多少近いだろうが、作品におけるテンポというもの自体が恣意的な演奏者の「感覚」に近いのだから、そういうのはやめてほしいと作曲者は常に思っていて一生懸命数字で書いてみたリするが、演奏者は「数字」をそんな風に捕らえてはいないし、客観的な「速度」などと言うものは存在しない、というような意味でルビンシュタインのやり方はより「音楽的」ともいえる、だいたい作曲者、一度世に出したらその先はどうも出来ないのは子どもと同じ)

 で、そんな大御所と我を比べてどうのこうのもどうか、ではあるが、戦国武将になぞらえる自営業のおっさん、くらいな与太話話であるから勘弁してほしいが、

 時間をかけて音を改良していく作業をここ数ヶ月優秀なコレペティと続けているが、イタリア古典4段くらいやるんでだいたい一時間終わり。
言われていることは何も新しい話ではないが、自分の感覚の補強。裏を取るようなものか。こういう抽象的な仕事には絶対必要な事と思う。

 やらなきゃならない曲はたくさんあるので、これはほんの少しの時間であるが、これからまだ死ぬまでうたっていくならこれやらないとダメだろう、という考えである。ルビンシュタインのような「特段のピーク」もない私ではあるが、音楽とはこんな市井の音楽家にも小さな花の一つも与えてくれてるんだろうなと思うとその懐の深さに恐れ入ります。

 でもやはりうたとは(それは単に演奏技術というようなものではなく、いや、演奏技術などと言うものが独立してあると思っているようでは演奏技術は伸びないが)抽象性に富んでおり、後ろをあけてジラーレさせる、と言えばそれまでだが、それを体に置き換えるのは努力というより「柔軟性」で、昨日の感覚をある意味温存させないで今ある体に全部やり変えることなのかも知れない、などと思っていますね。努力の「無効性」。

 

 毎度リセットされるって事は何も積まない何も貯めない何も信じない、とか、そういう事こそすばらしいと思います。今日も更新。

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