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ポールマッカトニー論

ポール・マッカートニーさん、ってやはり類まれなる才能の持ち主で、人間って遺伝子の絶妙な組み合わせで、天才やら変態やらいろいろな奇異なものをたまに生むが、大多数はフツウなひとなので、安心して暮らしていいわけだが、才無き者にとっての最大の武器というかお友達は「努力」であろうから、努力しよう。能力は皆一律ではないし、みんな違ってみんないいけど、何か一つのジャンルを極めようとするならとたんに順位は出る。
だから何かを極めようとしない方が心穏やかに生きて死んで行けるわけだが、そういう生き方というのを若者は好まないよね。でも区役所の試験が難関だというのを聞くと、「平凡」を極めようというのもまた大変である。若いくせにどうして区役所勤めなんかしたいのかわからないが。人生どうせ大変なんだからせめて仕事くらいは安定していて5時20分に帰れる方がいい、という実利主義的な、そらそうだ。
うちの向かいの隣の人は区役所員だが、おまけに独身女子。最後にマンション買ったかベイビー?
穏やかな老後が待っているんだろうが、
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これこれの月給これこれのボーナス、これこれの年収、退職金、でこれこれの人生、ってわけにいくのか?日々の生活は予算内でも、人生の収支は?
でも予算オーバーするよりいいでしょ?そうだけど。
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おら、そんな辻褄合わせの人生なんかやだ、もっと何かないのか!生きてるってなんだ!!というのが若い人たちの悩みだと思うでしょう?
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ブッブー違います。70過ぎても人は悩んでます。それはまるで「平凡」に人生を全うできそうな人々がですよ。
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だからドストを読んだらいい。わたしは文学を読まないでどうやって人生を生きていけるのかわからないが。それは裏道までナビしてくれる最高のナビゲーターだが、いや裏道を特にだが。
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「人はただのピンではないということが証明したいだけで奇異なことをしたりする」 ドスト、たぶん地下室。
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つまりただのピンでよい、と決めてしまえば静かにたためる、いやあ、そんな生き方出来ないぜベイベー、宮崎駿のようになってしまった沢田研二とか、笑っちゃダメ。でも自己顕示欲ってみっともないよね。どうせ全うできないし。
凡人は努力もしながら無理しないで静かにしてよう。自己実現なんか出来ないんだから、たまにキャバ行ったりうまいもの食べたりコンサート行ったりそんなんで満足しよう、逸脱しない程度にね。
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でも例えば「声を上げたら」いいと思う。下手でも音痴でもそんなことではなく、声を出す、誰にでも認められている無料な表現、うまいとかへたとかそんなこと言わせない。
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そこうまくしたい方は当教室へ。そしてそこから解題しないと人の声など出るようになりません。当教室で、うたなどおおよそ無理な感じの人たちがうまくなるのは、「そこから」やっているからだと私は思ってます
「うたいたい理由がそこにある、そして、うたえない理由もそこにある」 当声楽教室のキャッチ。餅。
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いや、ポールマッカトニーを見よ。しかし彼も自分の「神」(それは憑りつかれたような)に忠実に生きているだけなのかもしれない。音列が浮かぶと頭の中をネズミが駆け回ると表現しているが。
そんな天才をまじかで見る不幸を他のメンバーは体験している。特にジョン。マッカートニー・レノンでサインしている曲も多くはマッカートニーの作品だが、音楽で負けるって、ほんとにかなわないをまじかに見ることになるので辛いよね。で、たいがいは「言葉」に逃げるが、その先に「小野洋子」がいた、呼吸をしなさい、という言葉にジョンはほだされたが、そんなの私だって言えるかね。音楽は言葉で説明しだしたらもう二流。
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みんな逃げた。ジョンはヨーコの持っている「言葉」に。ジョージはインドの持っている「精神性」に。相変わらずリンゴスターはそのままだった。彼はドラムがうまかったし、音楽が大好きだったので、そこから逃げるという必要はなかった。「そこ」とはポールの持っている天才性だが。
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解散3か月前のポールは本当に悩んでいた。もはやジョン、ジョージの心はここになく、ポール本人はよくわかっていないが、ポールの天才性に対する嫉妬と卑下だから。
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でも私はこの年になって思うね
ジョンもジョージも、なんでポールと一緒にバンドが出来る幸福の方に目が行かなかったんだろうかね?
相手に憎しみに近い嫉妬を感じ、その人からとにかく理由をつけて距離をとりたくなる、というのはよくわかるが、もっと自分を知ろう。その人と出会ったことでここまで来たということを認めるってことは自分の才能を否定することだが、いや、そんな天才と「ご一緒出来た才能」に感謝すべきでは。
近すぎたのかもしれない。今ならセッションなんかしないで録音は出来る。もう10年やってたら、世紀の傑作が何曲も足されただろ、もったいな、世界遺産に登録しよう、そうかもうリンゴしか残っていない
本当に音楽だけが好きだった2人が残り。
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 そみ、みそられ、れみふぁどどしそらそふぁみ、そららられどしどらそ、どれみらそ、そふぁみしど
ヘイ・ジュードだけど、だいたい「そみ」と下降型で励ます、ってすばらしい。
その後も割と低いところで励まし、れの最高音が出ながらすぐひっこめ、つまり人を慰めるってそういうことで、元気になってもらうのにいきなり高い音とか
でも励ましの歌だと
そどどれみみみふぁそ
とか作ってしまうじゃないですか、凡人は。凡人は凡例をなぞる。天才は本質を見極める。
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宝槻美代子音楽教室
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